
松本大洋推薦ってのがまず気になりました。絵柄は全く違うんですが、彼の云うようにかなり誠実で実直なリアルすぎる描写です。でも劇画という古臭さはない。
妖怪も出てくるのですが、その絵柄のなかに見事に吸引されております。小説原作のマンガって小説より見劣りしてしまうケースが多いように思うのですがそれも難なくクリア。才能を感じさせます。
何より驚きなのが、まだこの方は新人みたいで、ということはこの作品をアシスタントもなしに独りで描き切ったというその労力の賜物だってこと。あとがきを読んだら、表題作なんか描き直しを繰り返して画だけでも四十日くらいかかったそうです。
まァ見たら解ります。少しでも漫画を描いた経験のある方ならウゲッてなると思う。まさに自分との戦いですね。