ごくたまにお客さんから
「もっと人が入ればいいのにねえ」と
イヤミかおせっかいかワカラナイ程度に
茶化されます。
もちろん大きなお世話なんですが、
「それはそれで望んでることだから」
と答えても負け惜しみっぽく聞こえて
あまり説得力がありません。
けど事実なのだから仕方がない。
ヒトが一斉に押し掛けてきたら
他のお客さんも落ち着かないでしょ?
よく勘違いされるんですけど
ウチはただ古本を売ってるだけの
古本屋じゃないんですよ。
まあ比重からいっても
店内で古本を売っての収入は
ほんとうにたかが知れてる
それだけで食べてるとしたら
そりゃあ深刻な問題でしょうが
どっこい、ウチはこのビル全体の
複合文化施設ですから
目立たないところで
レンタルスペース、デザイン、ネット通販など
他にもイロイロやってますんで
ですから
そんな心配は無用なんです。
まあ言うなれば
ウチにとって古本というのは
文化を象徴化したツールというか。
そりゃあ売れたら売れたに越したことはないですが
商材としての価値そのものを望んでいるワケではなく
まず文化の芳香というか、
古本にはまずそういうものを要求してるんですね。
先刻も申しましたように
ウチは複合文化施設なんで
そのニオイがとても
フィットして心地良いってワケ。
まったく新しい古本の捉え方だと思います。
そこが一般の古本屋とは
大きく違うと思います。
「そんな悠長なこと言って
古本屋が勤まるものか」と
長年苦労して古本屋をしておられる方からは
お叱りいただくやもしれませんが、
でも実際それでもやっていけるワケですから
問題ないんじゃないでしょうか
そりゃあこれだけユルくやるってことは
デメリットもあるかと思います。
でも、そのおかげで良いこともたくさんある
まず何より、
居心地がずいぶんと向上しますね
これは複合文化施設を売りにしてる
ウチとしては願ってもないこと。
こうして古本がたくさん
並んでるだけで
とっても心が安らぐし、
何より文化の香がスゴくします
やってみる価値はあると思うんですね。
今まで通りのやり方してても
こう言っちゃあ何ですが古本屋の儲け
なんてたかが知れてますし
ウチはウチならではの切り口で
古本を扱ってみたいと思ってます。
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