
彫刻家・薮内佐斗司さんの開運エッセイが詰まったメデタイ(愛でたい)、年の初めにもってこいな雰囲気です。新聞記事で童子の彫刻を見て以来、すっかり薮内作品のトリコ。東大寺の個展もおもしろかったなあ(随分前ですが)。愛らしくて悪戯っ子な童子なのに、神々しく凛と背筋がのびていて、森羅万象の懐の広さを感ずるのです。宮沢賢治の童話や詩に相通ずるものと密かに私は考えております。
元々、仏像修復に携わっていた薮内氏の作品やコトバは、日本古来の土や木に根付いた奥深いもの。作品集ではないので、写真もモノクロだけども、洒落の効いた童子たちと薮内氏に思わず会いにいきたくなってしまう楽しい本です。