ノンフィクション「サバイバル」篇 / アウトロウ「その他」篇 /サイコ
「ジゾイド 人間」 ¥500-
【著者】小此木啓吾
【発行】朝日出版社
【発行年】1980.5.25 初版
【定価】880
【本の状態】並
【その他】カバー少キズ 帯付 本体ヤケ

「シゾイド人間」という言葉を知っていますか?
 ジソイドとは分裂の事で、心理学用語で分裂気質を指します。分裂気質の人間の特徴は

1.人と人との関わり合いを好まない
2.内向的で脱俗的
3.人格として自分の一貫性が弱い

 で、現代社会に適応するにシゾイド的な適応様式を身につけた現代人をシゾイド人間と呼びます。シゾイド人間でなければやっていけない面が多くなった社会的傾向がこの本での分析の対象になってて、有る面で著者はシゾイド人間を積極面に捉え、それぞれの局面と相手で色々人格を変化させる戦略の適応性を評価してます。ただうまく行っているうちは良いのですが企業とか結婚、どうしても対人的に深く関わらざるを得ない局面があるのは確かでそうした際のシゾイド人間の虚弱さ・破綻への警告も忘れてない。

 ま、そんな内容の本でして 自分にも色色当て嵌まる精神分析だっただけにとても興味深かった。
 
 でも云ってみれば世の中ジゾイド気質を持たない人間なんていないんじゃないか。最近社会的に数多く見受けられる躁鬱にしてもジゾイドだし、ある意味自分と渡り合って生きていくには著者も云ってる通り、そんな自己の性質を見抜いたうえで、使い分けるのが一番適当な生き方だとボクは思ってます。何でもかんでもビョーキと決め付けんな、と。

 一番わかりやすい分け方が表現の顔と日常生活の顔。逆に同じでいられる人は本当に世の中に順応できてる人なんだろうなと羨ましくはあるけど自分にはやっぱり向いてないと思います。
 スチーブン=キングなんかもスゲえ内容のホラー書いてながら幸せな家庭を築いてるらしいですよ。そんな生き方が理想だなぁ。

 「シゾイド人間」素敵なコトバ。気になる方はネットや何やらでいろいろ調べてみてください。つーか買ってくれ。

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