オススメ「2008.09」篇 / オリジナル「コトバ」篇 / リスペクト「異人」
「名言 中原中也」 売り切れ
【種類】生誕100周年記念企画
【発行】彩図社
【発行年】H19.6.11 初版
【定価】1000+税
【本の状態】並
【その他】カバー少キズ 帯付
秋はやっぱり中原!今月のオススメ本として改めて読み直してみたんですが、じわじわジャブが効いてくるブルージーな本です。名言とは書いてますが、そんな堅苦しいものではないもっとありきたりな何気ない日常会話も選られていて、それを中原が発するとこうも詩的なのかと、何やら魔術的な気持ち良い騙しを味わえます。本当にこんな文語体で喋っていたのだらうか。逆にリアルだ。
 では締めに僕のお気に入りの名言をひとつ紹介しましょう。

 「怒っているといって、ご飯をよそっているじゃないか。それは怒ってない証拠だよ」

 Mさんも僕の不甲斐なさによく怒るけど家出て行かないもんなぁ。苦笑
【中也の詩集や研究書は数多く出版されていますが、その「肉声」に焦点を絞った本はありません。】と帯に書いてあって云われてみるとそうだなァって思った。
 この前アインシュタインの名言集も売れたけど、たしかにこういう肉声というのは、異人であればあるほどとても興味をひく。でも肉声なんてどうやって集めればよいのか。それは本人の記録よりも直接人の耳に響いた言葉のほうが 断然説得力あるんだろうなァ。人によってオーバー目に脚色加える人もなかにはいると思うんだけど、それも人間らしくていいよね。
 どのみち歴史にしても人間の実像にしても全くの真実を伝えるのは不可能なんだって気がします。